ホセア書

1章
1 ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアにあった主のことば。
2 主がホセアに語り始められたとき、主はホセアに仰せられた。「行って、姦淫の女をめとり、姦淫の子らを引き取れ。この国は主を見捨てて、はなはだしい淫行にふけっているからだ。」
3 そこで彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。彼女はみごもって、彼に男の子を産んだ。
4 主は彼に仰せられた。「あなたはその子をイズレエルと名づけよ。しばらくして、わたしはイズレエルの血をエフーの家に報い、イスラエルの家の王国を取り除くからだ。
5 その日、わたしは、イズレエルの谷でイスラエルの弓を折る。」
6 ゴメルはまたみごもって、女の子を産んだ。主は彼に仰せられた。「その子をロ・ルハマと名づけよ。わたしはもう二度とイスラエルの家を愛することはなく、決して彼らを赦さないからだ。
7 しかし、わたしはユダの家を愛し、彼らの神、主によって彼らを救う。しかし、わたしは弓、剣、戦い、および馬、騎兵によって彼らを救うのではない。」
8 ゴメルは、ロ・ルハマを乳離れさせてから、みごもって男の子を産んだ。
9 主は仰せられた。「その子をロ・アミと名づけよ。あなたがたはわたしの民ではなく、わたしはあなたがたの神ではないからだ。」
10 イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなる。彼らは、「あなたがたはわたしの民ではない」と言われた所で、「あなたがたは生ける神の子らだ」と言われるようになる。
11 ユダの人々とイスラエルの人々は、一つに集められ、彼らは、ひとりのかしらを立てて、国々から上って来る。イズレエルの日は大いなるものとなるからである。

2章
1 あなたがたの兄弟には、「わたしの民」と言い、あなたがたの姉妹には、「愛される者」と言え。
2 「あなたがたの母をとがめよ。とがめよ。
彼女はわたしの妻ではなく、わたしは彼女の夫ではないからだ。
彼女の顔から姦淫を取り除き、その乳房の間から姦通を取り除け。
3 そうでなければ、わたしは、彼女の着物をはいで裸にし、生まれた日のようにして彼女をさらし、彼女を荒野のようにし、砂漠のようにし、渇きで彼女を死なせよう。
4 わたしは彼女の子らを愛さない。
彼らは姦淫の子らであるから。
5 彼らの母は姦淫をし、彼らをはらんで恥をさらし、そして言った。
『私は恋人たちのあとを追う。
彼らは私にパンと水、羊毛と麻、油と飲み物を与えてくれる』と。
6 それゆえ、わたしは、いばらで彼女の道に垣を立て、彼女が通い路を見いださないように、石垣を立てよう。
7 彼女は恋人たちのあとを追って行こう。
しかし、彼らに追いつくことはない。
彼らを捜し求めよう。
しかし、見つけ出すことはない。
彼女は言う。
『私は行って、初めの夫に戻ろう。
あの時は、今よりも私はしあわせだったから。』

8 彼女に穀物と新しいぶどう酒と油とを与えた者、また、バアルのために使った銀と金とを
多く与えた者が、わたしであるのを、彼女は知らなかった。
9 それゆえ、わたしは、その時になって、わたしの穀物を、その季節になって、わたしの新しいぶどう酒を取り戻し、また、彼女の裸をおおうための
わたしの羊毛と麻とをはぎ取ろう。
10 今、わたしは彼女の恥を、恋人たちの目の前にあばく。
だれも彼女を
わたしの手から救い出せる者はない。
11 わたしは彼女のすべての喜び、祭り、新月の祭り、安息日、すべての例祭を、やめさせる。
12 それから、わたしは彼女が
『これは私の恋人たちが払ってくれた報酬』
と言っていた彼女のぶどうの木と、いちじくの木とを荒れすたらせ、これを林にして、野の獣にこれを食べさせる。
13 わたしは、彼女がバアルに香をたき、耳輪や飾りを身につけて、恋人たちを慕って行き、わたしを忘れてバアルに仕えた日々に報いる。
――主の御告げ――

14 それゆえ、見よ、わたしは彼女をくどいて
荒野に連れて行き、優しく彼女に語ろう。
15 わたしはその所を彼女のためにぶどう畑にし、アコルの谷を望みの門としよう。
彼女が若かった日のように、彼女がエジプトの国から
上って来たときのように、彼女はその所で答えよう。

16 その日、――主の御告げ――
あなたはわたしを『私の夫』と呼び、もう、わたしを『私のバアル』とは呼ぶまい。
17 わたしはバアルたちの名を
彼女の口から取り除く。
その名はもう覚えられることはない。
18 その日、わたしは彼らのために、野の獣、空の鳥、地をはうものと契約を結び、弓と剣と戦いを地から絶やし、彼らを安らかに休ませる。
19 わたしはあなたと永遠に契りを結ぶ。
正義と公義と、恵みとあわれみをもって、契りを結ぶ。
20 わたしは真実をもってあなたと契りを結ぶ。
このとき、あなたは主を知ろう。

21 その日、わたしは答える。――主の御告げ――
わたしは天に答え、天は地に答える。
22 地は穀物と新しいぶどう酒と油とに答え、それらはイズレエルに答える。
23 わたしは彼をわたしのために地にまき散らし、『愛されない者』を愛し、『わたしの民でない者』を、『あなたはわたしの民』と言う。
彼は『あなたは私の神』と言おう。」

3章
1 主は私に仰せられた。「再び行って、夫に愛されていながら姦通している女を愛せよ。ちょうど、ほかの神々に向かい、干しぶどうの菓子を愛しているイスラエルの人々を主が愛しておられるように。」
2 そこで、私は銀十五シェケルと大麦一ホメル半で彼女を買い取った。
3 私は彼女に言った。「これから長く、私のところにとどまって、もう姦淫をしたり、ほかの男と通じたりしてはならない。私も、あなたにそうしよう。」
4 それは、イスラエル人は長い間、王もなく、首長もなく、いけにえも、石の柱も、エポデも、テラフィムもなく過ごすからだ。
5 その後、イスラエル人は帰って来て、彼らの神、主と、彼らの王ダビデを尋ね求め、終わりの日に、おののきながら主とその恵みに来よう。

4章
1 イスラエル人よ。
主のことばを聞け。
主はこの地に住む者と言い争われる。
この地には真実がなく、誠実がなく、神を知ることもないからだ。
2 ただ、のろいと、欺きと、人殺しと、盗みと、姦通がはびこり、流血に流血が続いている。
3 それゆえ、この地は喪に服し、ここに住む者はみな、野の獣、空の鳥とともに
打ちしおれ、海の魚さえも絶え果てる。

4 だれもとがめてはならない。
だれも責めてはならない。
しかし祭司よ。わたしはあなたをなじる。
5 あなたは昼つまずき、預言者もまた、あなたとともに夜つまずく。
わたしはあなたの母を滅ぼす。
6 わたしの民は知識がないので滅ぼされる。
あなたが知識を退けたので、わたしはあなたを退けて、わたしの祭司としない。
あなたは神のおしえを忘れたので、わたしもまた、あなたの子らを忘れよう。

7 彼らはふえるにしたがって、ますます、わたしに罪を犯した。
わたしは彼らの栄光を恥に変える。
8 彼らはわたしの民の罪を食いものにし、彼らの咎に望みをかけている。
9 だから、民も祭司も同じようになる。
わたしはその行いに報い、そのわざの仕返しをする。
10 彼らは食べても、満たされず、姦淫しても、ふえることはない。
彼らは主を捨てて、姦淫を続けるからだ。

11 ぶどう酒と新しいぶどう酒は思慮を失わせる。
12 わたしの民は木に伺いを立て、その杖は彼らに事を告げる。
これは、姦淫の霊が彼らを迷わせ、彼らが自分たちの神を見捨てて
姦淫をしたからだ。
13 彼らは山々の頂でいけにえをささげ、丘の上、また、樫の木、ポプラ、テレビンの木の下で香をたく。
その木陰がここちよいからだ。
それゆえ、あなたがたの娘は姦淫をし、あなたがたの嫁は姦通をする。
14 わたしは、あなたがたの娘が姦淫をしても
罰しない。
また、あなたがたの嫁が姦通をしても罰しない。
それは男たちが遊女とともに離れ去り、神殿娼婦とともに
いけにえをささげているからだ。
悟りのない民は踏みつけられる。

15 イスラエルよ。あなたは姦淫をしても、ユダに罪を犯させてはならない。
ギルガルに行ってはならない。
ベテ・アベンに上ってはならない。
「主は生きておられる」と言って
誓ってはならない。
16 まことに、イスラエルは
かたくなな雌牛のようにかたくなだ。
しかし今、主は、彼らを広い所にいる子羊のように養う。
17 エフライムは偶像に、くみしている。
そのなすにまかせよ。
18 彼らは飲酒にふけり、淫行を重ね、彼らのみだらなふるまいで恥を愛した。
19 風はその翼で彼らを吹き飛ばす。
彼らは自分たちの祭壇のために恥を見る。

5章
1 祭司たちよ。これを聞け。
イスラエルの家よ。心せよ。
王の家よ。耳を傾けよ。
あなたがたにさばきが下る。
あなたがたはミツパでわなとなり、タボルの上に張られた網となったからだ。
2 曲がった者たちは落とし穴を深くした。
わたしは彼らをことごとく懲らしめる。
3 わたしはエフライムを知っていた。
イスラエルはわたしに隠されていなかった。
しかし、エフライムよ、今、あなたは姦淫をし、イスラエルは身を汚してしまった。
4 彼らは自分のわざを捨てて神に帰ろうとしない。
姦淫の霊が彼らのうちにあって、彼らは主を知らないからだ。
5 イスラエルの高慢はその顔に現れている。
イスラエルとエフライムは、おのれの不義につまずき、ユダもまた彼らとともにつまずく。
6 彼らは羊の群れ、牛の群れを連れて行き、主を尋ね求めるが、見つけることはない。
主は彼らを離れ去ったのだ。
7 彼らは主を裏切り、他国の男の子を生んだ。
今や、新月が彼らとその地所を食い尽くす。

8 ギブアで角笛を吹き、ラマでラッパを鳴らし、ベテ・アベンでときの声をあげよ。
ベニヤミンよ。警戒せよ。
9 エフライムは懲らしめの日に、恐怖となる。
わたしはイスラエルの部族に、確かに起こることを知らせる。
10 ユダの首長たちは地境を移す者のようになった。
わたしは彼らの上に
激しい怒りを水のように注ぐ。
11 エフライムはしいたげられ、さばかれて打ち砕かれる。
彼はあえてむなしいものを慕って行ったからだ。
12 わたしは、エフライムには、しみのように、ユダの家には、腐れのようになる。
13 エフライムがおのれの病を見、ユダがおのれのはれものを見たとき、エフライムはアッシリヤに行き、大王に人を遣わした。
しかし、彼はあなたがたをいやすことができず、あなたがたのはれものを直せない。
14 わたしは、エフライムには、獅子のように、ユダの家には、若い獅子のようになるからだ。
このわたしが引き裂いて去る。
わたしがかすめ去るが、だれも助け出す者はいない。
15 彼らが自分の罪を認め、わたしの顔を慕い求めるまで、わたしはわたしの所に戻っていよう。
彼らは苦しみながら、わたしを捜し求めよう。

6章
1 「さあ、主に立ち返ろう。
主は私たちを引き裂いたが、また、いやし、私たちを打ったが、また、包んでくださるからだ。
2 主は二日の後、私たちを生き返らせ、三日目に私たちを立ち上がらせる。
私たちは、御前に生きるのだ。
3 私たちは、知ろう。
主を知ることを切に追い求めよう。
主は暁の光のように、確かに現れ、大雨のように、私たちのところに来、後の雨のように、地を潤される。」

4 エフライムよ。わたしはあなたに何をしようか。
ユダよ。わたしはあなたに何をしようか。
あなたがたの誠実は朝もやのようだ。
朝早く消え去る露のようだ。
5 それゆえ、わたしは預言者たちによって、彼らを切り倒し、わたしの口のことばで彼らを殺す。
わたしのさばきは光のように現れる。
6 わたしは誠実を喜ぶが、いけにえは喜ばない。
全焼のいけにえより、むしろ神を知ることを喜ぶ。
7 ところが、彼らはアダムのように契約を破り、その時わたしを裏切った。
8 ギルアデは不法を行う者の町、血の足跡に満ちている。
9 盗賊が人を待ち伏せするように、祭司たちは仲間を組み、シェケムへの道で人を殺し、彼らは実にみだらなことをする。
10 イスラエルの家にわたしは恐るべきことを見た。
エフライムは姦淫をし、イスラエルは身を汚している。
11 ユダよ。わたしが、わたしの民の繁栄を元どおりにするとき、あなたのためにも刈り入れが定まっている。

7章
1 わたしがイスラエルをいやすとき、エフライムの不義と、サマリヤの悪とは、あらわにされる。
彼らは偽りを行い、盗人が押し入り、外では略奪隊が襲うからだ。
2 しかし、彼らは心に言い聞かせない、わたしが彼らのすべての悪を覚えていることを。
今、彼らのわざは彼らを取り巻いて、わたしの前にある。
3 彼らは悪を行って王を喜ばせ、偽りごとを言って首長たちを喜ばせる。
4 彼らはみな姦通する者だ。
彼らは燃えるかまどのようだ。
彼らはパン焼きであって、練り粉をこねてから、それがふくれるまで、火をおこすのをやめている。
5 われわれの王の日に、首長たちは酒の熱に病み、王はあざける者たちと手を握る。
6 彼らは陰謀をもって近づく。
彼らの心はかまどのようで、その怒りは夜通しくすぶり、朝になると、燃える火のように燃える。
7 彼らはみな、かまどのように熱くなって、自分たちのさばきつかさを焼き尽くす。
その王たちもみな倒れる。
彼らのうちだれひとり、わたしを呼び求める者はいない。

8 エフライムは国々の民の中に入り混じり、エフライムは生焼けのパン菓子となる。
9 他国人が彼の力を食い尽くすが、彼はそれに気づかない。
しらがが生えても、彼はそれに気づかない。
10 イスラエルの高慢はその顔に現れ、彼らは、彼らの神、主に立ち返らず、こうなっても、主を尋ね求めない。
11 エフライムは、愚かで思慮のない鳩のようになった。
彼らはエジプトを呼び立て、アッシリヤへ行く。
12 彼らが行くとき、わたしは彼らの上に網を張り、空の鳥のように彼らを引き落とし、その群れが騒々しくなるとき、わたしはこれを懲らす。
13 ああ、彼らは。
彼らはわたしから逃げ去ったからだ。
彼らは踏みにじられよ。
彼らはわたしにそむいたからだ。
わたしは彼らを贖おうとするが
彼らはわたしにまやかしを言う。
14 彼らはわたしに向かって心から叫ばず、ただ、床の上で泣きわめく。
彼らは、穀物と新しいぶどう酒のためには
集まって来るが、わたしからは離れ去る。
15 わたしが訓戒し、わたしが彼らの腕を強くしたのに、彼らはわたしに対して悪事をたくらむ。
16 彼らはむなしいものに立ち返る。
彼らはたるんだ弓のようだ。
彼らの首長たちは、神をののしったために、剣に倒れる。
これはエジプトの国であざけりとなる。

8章
1 角笛を口に当てよ。
鷲のように敵は主の宮を襲う。
彼らがわたしの契約を破り、わたしのおしえにそむいたからだ。
2 彼らは、わたしに向かって、「私の神よ。
私たちイスラエルは、あなたを知っている」と叫ぶが、
3 イスラエルは善を拒んだ。
敵は、彼らに追い迫っている。
4 彼らは王を立てた。
だが、わたしによってではない。
彼らは首長を立てた。
だが、わたしは知らなかった。
彼らは銀と金で自分たちのために偶像を造った。
彼らが断たれるために。
5 サマリヤよ。
わたしはあなたの子牛をはねつける。
わたしはこれに向かって怒りを燃やす。
彼らはいつになれば、罪のない者となれるのか。
6 彼らはイスラエルの出。
それは職人が造ったもの。
それは神ではない。
サマリヤの子牛は粉々に砕かれる。
7 彼らは風を蒔いて、つむじ風を刈り取る。
麦には穂が出ない。
麦粉も作れない。
たといできても、他国人がこれを食い尽くす。

8 イスラエルはのみこまれた。
今、彼らは諸国の民の間にあって、だれにも喜ばれない器のようだ。
9 彼らは、ひとりぼっちの野ろばで、アッシリヤへ上って行った。
エフライムは愛の贈り物をした。
10 彼らが諸国の民の間で物を贈っても、今、わたしは彼らを寄せ集める。
しばらくすれば、彼らは
王や首長たちの重荷を
負わなくなるであろう。
11 エフライムは罪のために多くの祭壇を造ったが、これがかえって罪を犯すための祭壇となった。
12 わたしが彼のために、多くのおしえを書いても、彼らはこれを他国人のもののようにみなす。
13 彼らがわたしにいけにえをささげ、肉を食べても、主はこれを喜ばない。
今、主は彼らの不義を覚え、その罪を罰せられる。
彼らはエジプトに帰るであろう。
14 イスラエルは自分の造り主を忘れて、多くの神殿を建て、ユダは城壁のある町々を増し加えた。
しかし、わたしはその町々に火を放ち、その宮殿を焼き尽くす。

9章
1 イスラエルよ。
国々の民のように喜び楽しむな。
あなたは自分の神にそむいて姦淫をし、すべての麦打ち場で受ける姦淫の報酬を
愛したからだ。
2 麦打ち場も酒ぶねも彼らを養わない。
新しいぶどう酒も欺く。
3 彼らは主の地にとどまらず、エフライムはエジプトに帰り、アッシリヤで汚れた物を食べよう。
4 彼らは主にぶどう酒を注がず、彼らのいけにえで主を喜ばせない。
彼らのパンは喪中のパンのようで、すべてこれを食べる者は汚れた者になる。
彼らのパンは彼ら自身のためだけであって、主の宮に持ち込むことはできない。
5 あなたがたは例祭の日、主の祭りの日には何をしようとするのか。
6 見よ。彼らが破壊をのがれても、エジプトは彼らを集め、モフが彼らを葬る。
彼らの宝としている銀は、いらくさが勝ち取り、あざみが彼らの天幕に生える。
7 刑罰の日が来た。報復の日が来た。
イスラエルは知るがよい。
預言者は愚か者、霊の人は狂った者だ。
これはあなたのひどい不義のため、ひどい憎しみのためである。
8 エフライムの見張り人は、私の神とともにある。
しかし、預言者は、すべての道にしかけるわなだ。
彼の神の家には憎しみがある。
9 彼らはギブアの日のように、真底まで堕落した。
主は彼らの不義を覚え、その罪を罰する。

10 わたしはイスラエルを、荒野のぶどうのように見、あなたがたの先祖を、いちじくの木の初なりの実のように見ていた。
ところが彼らはバアル・ペオルへ行き、恥ずべきものに身をゆだね、彼らの愛している者と同じように、彼ら自身、忌むべきものとなった。
11 エフライムの栄光は鳥のように飛び去り、もう産むことも、みごもることも、はらむこともない。
12 たとい彼らが子を育てても、わたしはひとり残らずその子を失わせる。
わたしが彼らを離れるとき、まことに、彼らにわざわいが来る。
13 わたしが見たエフライムは、牧場に植えられたツロのようであったが、今や、エフライムはその子らを、ほふり場に連れて行かなければならない。

14 主よ。彼らに与えてください。
何をお与えになりますか。
はらまない胎と、乳の出ない乳房とを
彼らに与えてください。

15 彼らのすべての悪はギルガルにある。
わたしはその所で彼らを憎んだ。
彼らの悪い行いのために、彼らをわたしの宮から追い出し、重ねて彼らを愛さない。
その首長たちはみな頑迷な者だ。
16 エフライムは打たれ、その根は枯れて、実を結ばない。
たとい彼らが子を産んでも、わたしはその胎の中のいとし子を殺す。

17 私の神は彼らを退ける。
それは、彼らが神に聞き従わなかったからだ。
彼らは諸国の民のうちに、さすらい人となる。

10章
1 イスラエルは
多くの実を結ぶよく茂ったぶどうの木であった。
多く実を結ぶにしたがって、それだけ祭壇をふやし、その地が豊かになるにしたがって、それだけ多くの美しい石の柱を立てた。
2 彼らの心は二心だ。
今、彼らはその刑罰を受けなければならない。
主は彼らの祭壇をこわし、彼らの石の柱を砕かれる。
3 今、彼らは言う。
「私たちには王がない。
私たちが主を恐れなかったからだ。
だが、王は私たちに何ができよう」と。
4 彼らはむだ口をきき、むなしい誓いを立てて契約を結ぶ。
だから、さばきは
畑のうねの毒草のように生いでる。
5 サマリヤの住民は、ベテ・アベンの子牛のためにおののく。
その民はこのために喪に服し、偶像に仕える祭司たちもこのために喪に服する。
彼らは、その栄光のために悲しもう。
栄光が子牛から去ったからだ。
6 その子牛はアッシリヤに持ち去られ、大王への贈り物となる。
エフライムは恥を受け取り、イスラエルは自分のはかりごとで恥を見る。
7 サマリヤは滅びうせ、その王は水の面の木切れのようだ。
8 イスラエルの罪である
アベンの高き所も滅ぼされ、いばらとあざみが、彼らの祭壇の上におい茂る。
彼らは山々に向かって、「私たちをおおえ」と言い、丘に向かって、「私たちの上に落ちかかれ」と言おう。

9 イスラエルよ。ギブアの日々よりこのかた、あなたは罪を犯してきた。
彼らはそこで同じことを行っている。
戦いはギブアで、この不法な民を襲わないだろうか。
10 わたしは彼らを懲らしめようと思う。
彼らが二つの不義のために捕らえられるとき、国々の民は集められて彼らを攻める。
11 エフライムは飼いならされた雌の子牛であって、麦打ち場で踏むことを好んでいた。
わたしはその美しい首にくびきを掛けた。
わたしはエフライムに乗り、ユダは耕し、ヤコブはまぐわをひく。
12 あなたがたは正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れよ。
あなたがたは耕地を開拓せよ。
今が、主を求める時だ。
ついに、主は来て、正義をあなたがたに注がれる。

13 あなたがたは悪を耕し、不正を刈り取り、偽りの実を食べていた。
これはあなたが、自分の行いや、多くの勇士に拠り頼んだからだ。
14 あなたの民の中では騒動が起こり、あなたの要塞はみな打ち滅ぼされる。
シャレマンが
ベテ・アレベルを踏みにじったように。
その戦いの日には、母親が、その子どもたちの上で
八つ裂きにされた。
15 イスラエルの家よ。
あなたがたの悪があまりにもひどいので、わたしはこのようにあなたがたにも行う。
イスラエルの王は夜明けに全く滅ぼされる。

11章
1 イスラエルが幼いころ、わたしは彼を愛し、わたしの子をエジプトから呼び出した。
2 それなのに、彼らを呼べば呼ぶほど、彼らはいよいよ遠ざかり、バアルたちにいけにえをささげ、刻んだ像に香をたいた。
3 それでも、わたしはエフライムに歩くことを教え、彼らを腕に抱いた。
しかし、彼らは
わたしがいやしたのを知らなかった。
4 わたしは、人間の綱、愛のきずなで
彼らを引いた。
わたしは彼らにとっては、そのあごのくつこをはずす者のようになり、優しくこれに食べさせてきた。

5 彼はエジプトの地には帰らない。
アッシリヤが彼の王となる。
彼らがわたしに立ち返ることを拒んだからだ。
6 剣は、その町々で荒れ狂い、そのかんぬきを絶ち滅ぼし、彼らのはかりごとを食い尽くす。
7 わたしの民はわたしに対する背信から
どうしても離れない。
人々が上にいます方に彼を招いても、彼は、共にあがめようとはしない。

8 エフライムよ。わたしはどうして
あなたを引き渡すことができようか。
イスラエルよ。どうして
あなたを見捨てることができようか。
どうしてわたしはあなたを
アデマのように引き渡すことができようか。
どうしてあなたをツェボイムのように
することができようか。
わたしの心はわたしのうちで沸き返り、わたしはあわれみで胸が熱くなっている。
9 わたしは燃える怒りで罰しない。
わたしは再びエフライムを滅ぼさない。
わたしは神であって、人ではなく、あなたがたのうちにいる聖なる者であるからだ。
わたしは怒りをもっては来ない。

10 彼らは主のあとについて来る。
主は獅子のようにほえる。
まことに、主がほえると、子らは西から震えながらやって来る。
11 彼らは鳥のようにエジプトから、鳩のようにアッシリヤの地から、震えながらやって来る。
わたしは、彼らを自分たちの家に住ませよう。
――主の御告げ――

12 わたしは、エフライムの偽りと、イスラエルの家の欺きで、取り囲まれている。
しかし、ユダはなおさまよっているが、神とともにあり、聖徒たちとともに堅く立てられる。

12章
1 エフライムは風を食べて生き、いつも東風を追い、まやかしと暴虐とを増し加えている。
彼らはアッシリヤと契約を結び、エジプトへは油を送っている。
2 主は、ヤコブを罰するためにユダと言い争う。
ヤコブの行いと、そのなすことに応じて、主は彼に報いる。
3 彼は母の胎にいたとき、兄弟を押しのけた。
彼はその力で神と争った。
4 彼は御使いと格闘して勝ったが、泣いて、これに願った。
彼はベテルで神に出会い、その所で神は彼に語りかけた。
5 主は万軍の神。その呼び名は主。

6 あなたはあなたの神に立ち返り、誠実と公義とを守り、絶えずあなたの神を待ち望め。

7 商人は手に欺きのはかりを持ち、しいたげることを好む。
8 エフライムは言った。
「しかし、私は富む者となった。
私は自分のために財産を得た。
私のすべての勤労の実は、罪となるような不義を私にもたらさない。」

9 しかし、わたしは、エジプトの国にいたときから、あなたの神、主である。
わたしは例祭の日のように、再びあなたを天幕に住ませよう。
10 わたしは預言者たちに語り、多くの幻を示し、預言者たちによってたとえを示そう。

11 まことに、ギルアデは不法そのもの、ただ、むなしい者にすぎなかった。
彼らはギルガルで牛にいけにえをささげた。
彼らの祭壇も、畑のうねの石くれの山のようになる。
12 ヤコブはアラムの野に逃げて行き、イスラエルは妻をめとるために働いた。
彼は妻をめとるために羊の番をした。

13 主はひとりの預言者によって、イスラエルをエジプトから連れ上り、ひとりの預言者によって、これを守られた。

14 エフライムは主の激しい怒りを引き起こした。
主は、その血の報いを彼に下し、彼のそしりに仕返しをする。

13章
1 エフライムが震えながら語ったとき、主はイスラエルの中であがめられた。
しかし、エフライムは、バアルにより罪を犯して死んだ。
2 彼らは今も罪を重ね、銀で鋳物の像を造り、自分の考えで偶像を造った。
これはみな、職人の造った物。
彼らはこれについて言う。
「いけにえをささげる者は子牛に口づけせよ」と。
3 それゆえ、彼らは朝もやのように、朝早く消え去る露のように、打ち場から吹き散らされるもみがらのように、また、窓から出て行く煙のようになる。

4 しかし、わたしは、エジプトの国にいたときから、あなたの神、主である。
あなたはわたしのほかに神を知らない。
わたしのほかに救う者はいない。
5 このわたしは荒野で、かわいた地で、あなたを知っていた。
6 しかし、彼らは牧草を食べて、食べ飽きたとき、彼らの心は高ぶり、わたしを忘れた。
7 わたしは、彼らには獅子のようになり、道ばたで待ち伏せするひょうのようになる。
8 わたしは、子を奪われた雌熊のように
彼らに出会い、その胸をかき裂き、その所で、雌獅子のようにこれを食い尽くす。
野の獣は彼らを引き裂く。

9 イスラエルよ。
わたしがあなたを滅ぼしたら、だれがあなたを助けよう。
10 あなたを救うあなたの王は、すべての町々のうち、今、どこにいるのか。
あなたのさばきつかさたちは。
あなたがかつて、「私に王と首長たちを与えよ」と言った者たちは。
11 わたしは怒ってあなたに王を与えたが、憤ってこれを奪い取る。
12 エフライムの不義はしまい込まれ、その罪はたくわえられている。
13 子を産む女のひどい痛みが彼を襲うが、彼は知恵のない子で、時が来ても、彼は母胎から出て来ない。

14 わたしはよみの力から、彼らを解き放ち、彼らを死から贖おう。
死よ。おまえのとげはどこにあるのか。
よみよ。おまえの針はどこにあるのか。
あわれみはわたしの目から隠されている。

15 彼は兄弟たちの中で栄えよう。
だが、東風が吹いて来、主の息が荒野から立ち上り、その水源はかれ、その泉は干上がる。
それはすべての尊い器の宝物倉を略奪する。
16 サマリヤは自分の神に逆らったので、刑罰を受ける。
彼らは剣に倒れ、幼子たちは八つ裂きにされ、妊婦たちは切り裂かれる。

14章
1 イスラエルよ。
あなたの神、主に立ち返れ。
あなたの不義がつまずきのもとであったからだ。
2 あなたがたはことばを用意して、主に立ち返り、そして言え。
「すべての不義を赦して、良いものを受け入れてください。
私たちはくちびるの果実をささげます。
3 アッシリヤは私たちを救えません。
私たちはもう、馬にも乗らず、自分たちの手で造った物に
『私たちの神』とは言いません。
みなしごが愛されるのは
あなたによってだけです。」

4 わたしは彼らの背信をいやし、喜んでこれを愛する。
わたしの怒りは彼らを離れ去ったからだ。
5 わたしはイスラエルには露のようになる。
彼はゆりのように花咲き、ポプラのように根を張る。
6 その若枝は伸び、その美しさはオリーブの木のように、そのかおりはレバノンのようになる。
7 彼らは帰って来て、その陰に住み、穀物のように生き返り、ぶどうの木のように芽をふき、その名声はレバノンのぶどう酒のようになる。

8 エフライムよ。
もう、わたしは偶像と何のかかわりもない。
わたしが答え、わたしが世話をする。
わたしは緑のもみの木のようだ。
あなたはわたしから実を得るのだ。

9 知恵ある者はだれか。
その人はこれらのことを悟るがよい。
悟りある者はだれか。
その人はそれらを知るがよい。
主の道は平らだ。
正しい者はこれを歩み、そむく者はこれにつまずく。